カンボジアで土地への投資を行う場合は、土地を個人オーナー、企業オーナー、またはランドバンキング会社から購入します。カンボジアではカンボジアの人々の間でも土地の投資が盛んで、はやいスピードで次々と取引されます。弊社でも様々な土地を取り扱いがございますが、外国人投資家の方へ向けては弊社では主にランドバンキング会社を通した土地の購入をご案内しております。

ランドバンキングとは

ランドバキグとは、 将来開発が実現される土地に未開発の段階で投資をして利益上げる資産運用です。 アメリカの元大統領ドナルド・トランプ氏や、香港最大の財閥として知られる長江実業グループの創始者、利嘉誠 (Li Ka Shing) など多くの資産家が富を築いてきた安全で確実な歴史あるビジネスです。

スキームはいたってシンプルで、「将来開発予定のある未開発の土地を安価に購入し、開発計画の進捗と共に土地自身の価格を引き上げて、購入した価格よりも高く土地を転売する」という古典的な不動産投資スキームです。

ランドバンキング会社とは

ランドバンキング会社はその地域を管轄する行政機関より情報収集を行い、開発予定のある未開発の土地を安価な価格で購入、自らも土地の20%程度を保有しつつ、残りの土地を分割して小口商品化し投資家に販売している会社です。周辺の開発計画と共に土地を整備し価値の創生と上昇を図り、最終的に周辺の開発状況や並行して走る幹線道路の土地価格を複合的に勘案し、土地所有にかかったコストの倍以上の価格で土地を売却します。

土地の中でもランドバンキング会社の土地区画を投資対象とすることで、自ら外国の土地を調査する手間が軽減され、持ち主が明確となり登記手続きの問題も無くなります。弊社では日本をはじめとした海外投資家の方々と、提携する現地ランドバンキング会社を繋ぎ、視察、通訳と交渉、売買契約、ノミニ―契約、ハードタイトルの取得をサポートしております。土地を所有されている間の定期的な管理や報告、固定資産税の支払いや売却時もお任せください。

ノミニー契約とは

カンボジアでは外国籍の方や企業が土地を保有するには、カンボジア国籍の企業や個人と共同で所有するか、または カンボジア国籍の企業や個人の名義を借りるノミニー制度を利用する必要があります。共同で所有する場合にはカンボジア資本が51%以上の合弁会社を設立する方法があります。しかし会社の維持・管理費が発生するため、弊社ではノミニ―制度をお勧めしています。

「ノミニー(Nominee)」とは「名義代理人」を意味し、不動産などに別人の名前を登記できる海外ではよく利用される制度です。別人の名義を使うことは悪いことではないかと感じられるかもしれませんが、この制度の目的は不動産投資をする人や関係会社の役員・株主の個人情報保護で、情報の悪用による不正取引や損害を回避する背景があります。結果的に不動産所有における外国人規制もクリアできるため、海外不動産投資ではよく利用される制度となっています。

カンボジアではノミニー制度を使った不動産投資が認められているため、ノミニ―の提供は様々なところで行われています。弊社は信頼のおけるカナトラスト社(CANA TRUST CO.,LTD)と提携し、外国人投資家の方々の土地所有をサポートしています。実態の不明な企業や十分に身元の確認できない個人の方からのノミニ―提供はおすすめできず、弊社でのサポートも対象外とさせていただいております。

カナトラストとは

カナトラスト(CANA TRUST CO.,LTD)はカンボジア系カナダ⼈とカンボジア中央銀⾏で設⽴された⼤⼿商業銀⾏カナディア銀行の⼦会社で、カンボジアで外国⼈が⼟地を所有する⽅法として、代理で⼟地を保有する信託サービスを⾏なっています。

カナディア銀行は、⽇本のみずほ銀⾏や三菱UFJ銀⾏とも業務提携をしています。プノンペン市内の⼤通りモニボンとロシアンブルーバード通りに⾯している⽴地に、18階建ての商業ビル(CANADIA Tower)を有し、カナトラストの事務所はCANADIA Towerの3階にあります。カナトラストでノミニ―信託契約をする際は、カナディア銀⾏⼝座も開設します。

土地を選ぶメリット

不動産は現物資産であるため、インフレなど市場変動の影響を受けにくい投資先です。その中で建物ではなく土地を購入する場合、以下のようなメリットがあります。

維持費を抑えることができる

税金や管理費などの維持費はかかるとしても、建物と比較して少ない資金で所有し続けることができます。そのため、所有権さえ確保しておけばご自身の好きなタイミングでその土地を活用することができます。

経年劣化しない資産を持つことができる

建物は月日の経過とともに老朽化し、使用していれば修繕が必要となることは避けることができません。また、自然災害や火災などの天災リスクも考えなければなりません。土地であればそれらによる資産の消滅や資産価値の低下の心配は無いに等しいでしょう。

空室リスクがない

不動産投資において代表的なリスクと言われている「空室リスク」も土地にはありません。建物特有のリスクは全て無くなりますので海外での維持も容易になります。ランドバンキングの土地投資では主にキャピタルゲインを狙うため、建物に比べ所有中の維持管理の手間やストレスが最小限です。

土地を選ぶデメリット

土地を選ぶデメリットとして、資金が高額になりやすいことや採算性の見極めが挙げられます。事業用の広大な土地をお探しの場合などはこれらを十分に精査し候補地を精査してご案内させていただきますが、投資のみを目的とされる場合であれば、ランドバンキング会社を利用することでこれらのデメリットを回避することができます。

ランドバンキング会社では未開発状態の土地に投資をするため、値下がりのリスクが低いのが特徴です。行政機関からの開発情報ですでにランドバンキング会社が自社で購入している土地を購入するため、採算性見極めの手間が軽減されます。また、区画割をして商品化されているため、ご自身の資金範囲で土地を選択することができます。

建物であればインカムゲインもキャピタルゲインも狙えますし、土地であれば主にキャピタルゲインを狙う分維持管理が非常に容易になる利点があります。カンボジア不動産投資の中でも更に分散投資を行うことができるため、1つの選択肢として視野に入れてみてはいかがでしょうか。