カンボジア王国は24の州と首都プノンペンから構成されます。ここでは主要都市をご紹介します。

プノンペン

Phnom Penh រាជធានីភ្នំពេញ

~活気あふれるカンボジアの首都~


メコン川、トンレサップ川、バサック川、この3つの川が交わる地に広がるのが、カンボジア王国の首都プノンペンの街です。人口約213万人を擁する政治・経済の中心地は緑豊かで、多くの仏教寺院とフランス統治時代の面影が残る洋館が混在します。街は統治時代にフランスによって開発され、 “東洋のパリ” 、 “インドシナのオアシス” とたたえられるほど美しい町並みが生まれました。

都市計画に基づいて造られた現在のプノンペンの街は、道路区画が整然としてわかり易くなっています。年々街のシステムは整備され、目まぐるしく街並みが変わる程の建設ラッシュで、外国人向けのホテルやお店が急増しています。街は若いエネルギーで満ちあふれています。

プノンペンはカンボジア王国の首都であり、州に属さない特別市です。2010年にカンダール州の村落を編入し、ダンコア区とポル・センチェイ区が誕生しています。現在のプノンペンは14区となり、面積は376.17㎢から、東京都23区とほぼ同等の広さの678.46㎢へと倍増しました。

現在、大規模開発はダウンペン区を中心に北側へと向かっています。一方南側ではイオンモール3号店や新国際空港の建設で湧いています。東側では大規模住宅の開発や高速道路の建設中です。首都プノンペンは目まぐるしいスピードで発展を続けています。

ボンケンコン区Boeng Keng Kang
シアヌーク通りとノロドム通りの交差する場所にある独立記念塔から左下に広がるエリア。特にBKK1は外国人とカンボジア富裕層が多く住みブランド化したエリアとなっています。

チャムカモン区Chamkar Mon
シアヌーク通から下に広がるエリアで、ダイアモンドアイランドを含む河川に面し政府機関やイオンモール1号店、ナガワールドカジノ、お洒落な裏路地バサックレーンがあるエリアです。

トゥールコック区Toul Kork
プノンペン国際空港と都心部を結ぶロシア通りがある高級住宅街で、新しく開発された地区です。BKKエリアに次ぐ開発地として多くのコンドミニアムの建設が進められています。

クロイチャンバー区Chroy Changvar
メコン川とトンレサップ湖の合流点に位置する半島エリアです。北部にガーデンシティがあり、衛生都市開発が進んでいます。橋の建設予定があり重要拠点となろうとしています。

センソック区Sen Sok
日本人学校がありイオンモール2号店が進出したプノンペン中心部の北西エリアです。直近10年で住宅やインフラの急速な開発が行われ、複合住宅や商業開発のスピードが顕著です。

ミンチェイ区Mean Chey
プノンペンの中心部から新国際空港予定地まで繋がるフン・セン大通りが走るエリアです。新国際空港、イオンモール3号店、ING CITYの開発により注目のエリアとなっています。

シハヌークビル

Sihanoukville ក្រ ុងក្ពោះ ី ៃុ

~海上貿易拠点のリゾート都市~


シハヌークビルはプノンペンから南西へ約 230km、飛行機で約 35 分のタイランド湾に面したカンボジアの湾岸都市です。周囲を砂浜に囲まれ点在するダイビングスポットや離島など、魅力的な観光要素をもっています。現在大注目の「ロン島」へのフェリーも数多く出ています。豊かな漁場でもあるため、海産物はタイなどの近隣諸国へ輸出されています。

また、カンボジアで唯一の大深度岸壁を備えるシアヌークビル国際港を有し海上貿易の拠点となっています。カンボジアの海上輸入のほとんどがここを通して行われ、コンテナ量は増加を続けています。港近くには経済特区があり、プノンペンとも鉄道で結ばれています。

タイ国境につながるコッコン州からの国道も整備され、2016 年頃からは中国企業の参入もあり大規模な開発が進んでいます。カンボジアで一番カジノホテルがある娯楽の街です。2019 年 3 月から工事が始まった、プノンペンとシハヌークビル 190km を結ぶカンボジア初の高速道路は 2021 年 5 月で中間地点まで完成しています。

シェムリアップ

Siem Reap ខេត្តខ ៀមរាប

~世界的に有名なアンコール遺跡観光の街~


シェムリアップはプノンペンから北西へ約 250km、飛行機で約 45 分のトンレサップ湖の北側の都市です。歴代の王がその力を競い合うかのように城を築いた地で、アンコールワットや「天空の城ラピュタ」のモデルと言われるベンメリアなどのアンコール遺跡群が有名です。

カンボジア国内でも人口増加が著しく、街はシェムリアップ川を挟んで両側に開けていて魚介類の産地としても有名です。中心部は有名なオールドマーケットやパブストリートがあり朝から夜遅くまで賑わいます。

年々ホテルやレストランが建設・改築され、街の様相も急激に変化しつつありますが、中心部から一歩外れれば美しい田園と神秘的なまでに深い緑の森が残ります。2020 年 3 月から既存のシェムリアップ空港から 50km の場所に、新シェムリアップアンコール国際空港の建設が始まっており、2023 年までに完成する予定です。

カンダール

Kandal ខេត្តរណាត ល្

~プノンペンの周りを囲むベッドタウン~

カンダールは首都プノンペンをぐるりと囲むように広がっており、2023 年に新プノンペン国際空港が完成予定で注目されている州です。日本の千葉、埼玉、神奈川のようなベッドタウンエリアで、住民の 6 割がプノンペンに通勤しています。海外資本の大きな工場が多く、地方からも多くの人々が働きに来ています。

2013 年に河川港であるプノンペン新港が完成し、カンボジア初の農作物検査所が 2019 年にオープンしています。20 年には 6ha の広大な中小企業の集積地整備が始動するなど、未来を見据えたプロジェクトが始動しています。

コッコン

Koh kong ខកាោះរុង

~エコツーリズムの聖地リゾート開発が進む国境の街~

コッコンはプノンペンから車で約 4 時間半、シハヌークビルのお隣でタイランド湾に面したタイ国境の海沿いの街です。2002 年にコッコン橋が開通して以来、国境からのアクセスが楽になり欧米人旅行者も増えています。

街はタイ国境カジノエリアと中心部エリアに分かれていてリバーサイドにはホテルやバンガローレストランがあります。コッコンの周辺には広大なマングローブの森や離島など、手つかずの大自然が広がっており、サファリパークもあります。

近年、カンボジアの人々にも大人気のエリアとなっており、水上テント型コテージをはじめとしたリゾート&エコツーリズム開発も進んでいます。コッコン州に建設中のダラサコル国際空港は間もなく完成します。開業は 2022 年初めの見通しです。

カンポット

Kampot ខេត្តរំពត្

~香り高い胡椒の産地として有名~

カンポットはシハヌークビルから東へ約 110km、プノンペンからは車で約 3 時間、シハヌークビルとベトナム国境の間にあります。タイランド湾に面し自然のままのビーチが残り、街はカン・バーイ川沿いに開けています。

ドリアンの銅像が立つロータリーを中心にホテルやオシャレなカフェ、レストラン、市場、銀行などが揃い、近代的な部分と昔からのカンボジアスタイルが上手く融合しています。

カンポットにあるボコールマウンテンはトレッキングに最適で、山頂にはカジノホテルがあります。また、世界最高級といわれる胡椒の生産地として有名です。カンボジア南部の経済回廊に位置する国際港が建設されており、カンポット州を世界中と結びつけることが期待されています。

バッタンバン

Battambang ខេត្តបាត្់ដំបង

~コロニアル建築が残るカンボジア北西の中心地~

バッタンバンはプノンペンから北西へ約 300km、車で約 7 時間のプノンペンとタイ国境をつなぐ重要な中継地点となる都市です。人口も多くカンボジアの北西部の中心地です。トンレサップ湖に注ぐサンカー川沿いに開けた町は、3 つの大きな市場を中心に活気に満ちています。

土壌に恵まれており、「カンボジアのライスボウル」と称されるほど稲作が盛んな地域でもあります。芸術の地としても有名で、年々在住外国人や外国人観光客も増え、インフラ整備も進んでいます。今後の観光開発が期待されている都市のひとつです。