チア・ヴァンデス郵政電気通信大臣は6月1日と2日に代表団を率いて、日本の東京と大阪で約135社のデジタルテクノロジー企業と会談しました。これらの企業は、日本のITパスウェイプログラムを修了したカンボジア人学生に、日本での就労機会を提供する重要な潜在的パートナーとみなされています。
「日本のITパスウェイ」はカンボジアの郵政省とNext Makeの共同事業で、カンボジアの学生に日本のデジタル技術分野でのキャリアを追求する機会を提供することを目的としています。大学3年生と4年生が日本語とデジタルスキルの研修を受け、修了すると日本の様々なテクノロジー企業への就職資格が得られるプログラムです。
ファイバー・トゥ・ファッションの報道によりますと、カンボジアは日本にとって第3位のアパレル供給国となりました。日本は現在、カンボジアにとって5番目に大きな貿易相手国で、主な輸出品には、衣類、バッグ、履物、家具、化粧品、紙・事務用品、皮革製品などがあります。日本の衣料品輸入総額に占めるカンボジアのシェアは7.23%に上昇しており、今年2025年第一四半期、日本はカンボジアから4億3,363万ドル相当の衣料品を輸入し、前年同期比24.06%の増加となっています。
カンボジアに駐在するベトナムのグエン大使は、ベトナムの投資家はカンボジアにますます注目しており、既に約150社以上の企業がカンボジアへの投資に強い関心を示していると述べられました。また、2025年初頭には二国間貿易が大幅に増加し、ベトナムがカンボジアの第2位の輸入相手国になると指摘されました。
カンボジア関税総局(GDCE)の最近の報告書によりますと、カンボジアとベトナムの貿易額は2025年の最初の5か月間で38億ドルを超え、昨年の同時期に比べて8%増加しており、ベトナムはカンボジアにおける天然ゴム(NR)の主要投資国となっており、特にカンボジアのゴム産業がベトナムの貿易・投資環境において引き続き重要な役割を果たしています。ベトナムの税関データによれば、2024年にはカンボジア産ゴムを100万トン近く輸入しており、これはベトナムの総輸入額12億ドル超の64%、ベトナムの国内生産量とほぼ匹敵し、サプライチェーンにおけるカンボジアの戦略的重要性を強調しているとのことです。

参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501702914/pm-reassures-power-internet-stability-in-border-provinces/
トランプ関税はカンボジアの生産分野にわずかに影響を及ぼし始めていますが、まだ心配するほどの大惨事にはなっていない、とカンボジア繊維・アパレル・履物・旅行用品協会(TAFTAC)のカイン・モニカ副事務局長は述べられました。これはプノンペンのカンボジア・韓国協力センターで開催されたフォーラムでの講演で語られました。
カンボジアと米国の間で相互関税をめぐる交渉は5月13日から15日にかけて第1回の協議を行い第2回目が開始される予定です。米国はカンボジア製品にとって最大の市場であるため、特に輸出業者の間では間違いなく混乱が起きていますが、貿易相手国の多様化は単一市場への依存に伴うリスクを軽減するための戦略的かつ重要なステップとみなし、カンボジアは輸出の視野を広げるため、中国や韓国などの主要経済国との二国間FTAと並んでRCEPに積極的に注力しているとのことです。
カンボジア産のイエローバナナは、特に中国と日本で高い人気を集めており、1日あたり3~10コンテナが海外市場に輸出されています。このバナナはコンポンチャム州のロン・スレン・バナナ農園の数千haもの広大な土地で栽培されています。デイビー専務取締役は、「日本への輸出には厳格な食品安全基準の順守が必要ですが、日本に輸出できれば、世界のどの市場でも求められる最高の国際品質基準を満たしているということになります。」とインタビューに答え、今後はさらに数百haの農地拡大を計画していることのことです。バナナの収穫には9ヶ月かかり、品質を確保し輸出要件を満たすため、包装工程は複数の段階に分かれています。
カンボジア人権擁護促進連盟(LICADHO)は、家庭内暴力法(DVL)の改革の遅れに懸念を表明し、改革の停滞が被害者の安全を危険にさらしていると警告し、政府に対して家庭内暴力法の改正ロードマップを作成するよう求めています。
公式調査では、主に女性、LGBTIQ+の人々、そして子供たちを対象とする虐待と暴力の発生率が一貫して高いことが報告されており、過去の調査では、交際経験のある女性の5人に1人(21%)が、現在または過去のパートナーから精神的、身体的、または性的虐待を受けたと報告しています。
LICADHOは2024年、家庭内暴力事件139件を調査し、これらの事件により23人が死亡しました。女性平和推進団体「ウィメン・ピース・メーカーズ」は、関係当局がDV法を完全に執行しておらず、また同法には具体的な制裁規定がなく刑法に委ねられているため、特に、何が犯罪行為を構成するかを裁判所のみが判断できる状況では、地方自治体は明確な判断や権限を与えられていないと指摘しました。
タイ(バンコク、プーケット等)〜 カンボジア(シェムリアップ、プノンペン)間のフライトは通常通り運航されています。
タイとカンボジアとの国境紛争で、陸上国境を越えた移動が大幅に制限され、現在、タイ⇄カンボジア間の陸上国境は全面的に閉鎖されています。閉鎖は2025年6月23日以降、7県すべて(ウボン、スリン、シーサケート、ブリラム、サケーオ、チャンタブリー、トラート)で実施され、観光客はもちろん、商用車や徒歩でも通れません。例外的に認められるのは「緊急医療搬送」や「学生の通学」など、ごく限られた人道的目的のみです。
現時点で、陸路再開の時期は未定ですが航空便は移動可能ルートとなっており、日本から渡航される方も移動に影響はありません。
最後に、2025年7月1日のカンボジアの最新銀行金利はこちらです。
Bank’s Name 銀行名 | Term Deposit / Maturity (USD) 定期預金金利/満期受取り(米ドル建) | ||||
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
ABA Bank | 2.50% | 2.50% | 2.50% | ||
ACLEDA Bank Plc. | 3.65% | 3.75% | 3.80% | 3.85% | 3.90% |
Canadia Bank plc. | 4.25% | 4.30% | 4.30% | 4.30% | 4.30% |
Sathapana Bank Plc. | 4.50% | 4.50% | |||
Cambodian Public Bank Plc. | 3.25% | ||||
HATTHA Bank Plc. | 4.50% | 4.75% | 4.75% | 4.75% | 4.75% |
Maybank (Cambodia) Plc. | 3.65% | 3.65% | 3.65% | ||
J Trust Royal Bank | 3.75% | ||||
Vattanac Bank | 3.50 % | ||||
Prince Bank Plc. | 4.50% | ||||
SBI LY HOUR Bank | 5.50% | 5.75% | 6.00% | 6.25% | 6.25% |
Phillip Bank Plc. | 4.50% | 4.50% | 4.50% | ||
Woori Bank | 5.00% | 5.50% | 5.60% | ||
Wing Bank | 4.50% | 4.50% | 5.50% | 5.50% | 5.50% |
PPC Bank | 4.50% | 4.70% | 4.80% | 4.90% | 5.00% |
※上記は2025年7月1日時点の米ドル建定期預金金利であり、金利は税引き前の年利率です。最新の金利及び詳細は各銀行の公式サイトをご確認ください。一部の金融機関を抜粋して一覧にしております。
