こんにちは!リアグローバルです。2025年1月のカンボジアを振り返ります。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501618271/agoda-ranks-phnom-penh-best-value-in-asia-for-new-year-fun/
https://www.khmertimeskh.com/501617698/cambodia-draws-over-3-5m-tourists-on-new-years-eve/
大手オンライン旅行プラットフォームのアゴダが元旦に発表したランキングで、新年を祝うためのアジアで最も手頃な旅行先としてプノンペンが選ばれました。プノンペンに続いてハノイとジャカルタがランクインしています。
「これらの目的地は、新年の休暇先として真っ先に思い浮かぶ場所ではないとしても、大きな価値と素晴らしいお祝いを提供してくれます。東京やバンコクなどの都市は大晦日に人気が続いていますが、このデータによると、最も『コストパフォーマンス』が高いのはプノンペンやハノイなどの都市です。」と語られました。
カンボジア観光省によりますと、プノンペンの大晦日の花火と川沿いでの祝賀行事には150万人以上の観光客が訪れたとのことです。
カンボジア国立銀行(NBC)は、銀行・金融機関(BFI)および国民に対し、カンボジアにおける偽造米ドル(USD)紙幣の流通防止に協力するよう要請しました。NBCの発表は、米国シークレットサービスの要請を受けて行われました。
偽造米ドル紙幣の流通を防ぐため、NBCはカンボジアのすべての銀行金融機関に対し、偽造米ドル紙幣に対して警戒するよう要請し
BFI は、顧客から偽造米ドル紙幣を補償なしで押収し、偽造米ドル紙幣を流通させている顧客に関する情報も収集し、この情報を NBC に提供する必要があります。NBCは、さらなる調査のための報告書とともに米国シークレットサービスに送付しなければならないため、一般市民の方も、米ドル紙幣を受け取る前に注意深く、徹底的にチェックするよう呼びかけました。
アジア開発銀行(ADB)は、最近発表した「国別診断調査」(CDS)の中で、カンボジアが2030年までに上位中所得国の地位を達成するには、経済全体にわたる人的資本の不足に取り組むことに特別な注意を払う必要があると主張しました。
国立統計研究所(NIS)によりますと、カンボジアの労働者は約910万に達すると推定され、労働力参加率は83.7%となっています。ADBの調査では、カンボジアの人口構成が若年層であるため、経済へ新機参入する人材が豊富であり、カンボジアの労働市場には労働力の量という点では問題はないが、労働力の相対的な質に問題があることを示しました。全国的な教育と職業訓練の発展が経済の長期的な成長見通しの鍵となることが強調されました。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501620920/mef-asks-taxpayers-to-use-khr-bank-accounts-for-vat-refunds/
経済財務省(MEF)は今月、自国通貨リエルの利用を促進するため、VAT還付を申請する際にはリエル(KHR)の銀行口座を使用するよう納税者に要請しました。MEFは、外国大使館や領事館、国際機関、その他の政府技術協力機関を含む大規模および中規模納税者に対し、税務総局のデータ管理システムにKHR銀行口座を登録すること、まだKHR銀行口座を持っていない場合は口座を開設し、税務総局で口座情報を更新するよう強く求めました。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501620953/top-chinese-tyre-maker-sailun-in-93-5m-cambodia-expansion/
中国の大手タイヤメーカー、Sailun Groupは、カンボジア王国と北米での需要増加に対応するため、カンボジアでの生産拡大に約9,350万ドルを投資し、9カ月かけて工場を拡張する予定です。同社は中国のタイヤ会社の中では最高位であり、ミシュラン、ブリヂストン、コンチネンタル、シンガポールのギティに次ぐ順位となりました。
また同社は昨年、別の子会社であるカンポットベイ・インベストメント社を通じて、カンポットに経済特別区(SEZ)を建設するため1億1000万ドルを投資すると発表しました。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501621616/tax-revenues-from-casino-industry-skyrockets-85/
https://www.khmertimeskh.com/501624499/competition-looms-as-thailand-moves-closer-to-legalising-casinos/
カンボジア商業賭博管理委員会事務局の報告によりますと、昨年2024年はカジノ産業から6,278万ドル以上の税収を獲得し、前年比85%増加したとのことです。昨年末時点でカジノのライセンスは159件あり、1件は取り消され、もう1件は停止され、15件のライセンスが期限切れになっていると付け加えられました。それらはすべて国境地帯とシハヌーク州沿いに設立されており、マレーシア所有のナガワールドカジノはプノンペンの中心部に位置しています。カンボジアの商業賭博管理法では、カジノで賭博を行えるのは外国人のみであり、カンボジア人はカジノへの立ち入りが禁止されています。
1930年代にカジノを禁止したタイは、昨年カジノ合法化法案を承認しました。タイでは約60%の方がギャンブルをしており、そのために隣国に旅行する人もいるとのことです。合法化されると、タイ国民は約140ドルの入場料を支払わなければならなくなり、20歳未満の人は入場禁止となります。タイはカンボジアを訪れる外国人観光客の主な供給国であるため、カンボジアへの観光客の到着にも影響が出る可能性があります。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501626206/rgppsez-sees-significant-exports-in-2024/
https://www.khmertimeskh.com/501627914/swedish-glove-manufacturer-opens-facility-in-phnom-penh/
今月、スウェーデンの有名な手袋メーカー「ヘストラ社」がロイヤルグループプノンペン経済特別区(RGPPSEZ)に最新鋭の施設をオープンしました。1936年に設立されたヘストラ社は世界有数の手袋メーカーに成長し、今回の進出により、カンボジアの手袋業界における初のスウェーデン企業として歴史に名を残しました。
RGPPSEZ内の企業の輸出は昨年2024年に大幅に増加し、過去最高の18億8,000万ドルとなり、前年比16%増、カンボジアの総輸出額266億6400万ドルのうち約7%に貢献しているということです。
RGPPSEZ は「さまざまな業界の製造業者のための最高の拠点を作り、カンボジア人に多大な雇用機会を生み出す」というビジョンを掲げて 2006 年に設立されました。RGPPSEZには15カ国から113社の企業が拠点を置いており、約47,800人のカンボジア人と約700人の外国人専門家に雇用機会を創出し、国の経済成長に大きく貢献しているということです。
カンボジア国立銀行(NBC)とアメリカのカード決済サービス企業であるVisaは、ユーザーがVisaカードをリンクできるようにするための提携を発表しました。バコン・ツーリスト・アプリをVisa決済カードとリンクさせることで、海外からの観光客はカンボジア滞在中に約450万の加盟店でKHQRコードを使って支払いをすることができるようになります。KHQRコードによる簡単な資金移動とキャッシュレス決済が可能になり、現金の必要性がなくなり、カンボジア全土での旅行体験が向上するとのことです。『VISA対応バコン・ツーリスト・アプリ』の導入は、海外からの観光客にカンボジアをより安全かつ効率的に観光する方法を提供します。
商務省は今月東京で、日本市場へのカンボジア米輸出の拡大に焦点を当て、日本の大手米輸入業者3社と高官協議を行いました。商業省によりますと、カンボジア産米を国際品質基準に合わせるための王国政府の取り組みを強調し、両国間の貿易関係の促進と協力の新たな機会を模索するというより広範なビジョンを概説しました。これに対して日本企業は、カンボジアの米産業に強い関心を示し、その潜在性を認識し、カンボジア産米を自社のサプライチェーンに組み込むことに楽観的な姿勢を示したということです。
カンボジアは一部の国内加工において大きな進歩を遂げているものの、生産能力は依然として限られており、これにより特に近隣諸国からの輸入に大きく依存しています。地元産業の強化とカンボジア製品の品質向上が極めて重要で、加工産業はカンボジアの国内生産能力を大幅に高める可能性があります。これらの課題を踏まえて加工産業における機会を検討するよう外国投資家に促しました。ビジネスチャンスをお探しの企業は是非調べてみてください。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501630273/luxury-brands-make-inroads-in-cambodia-courtesy-e-commerce/
高級ブランドがカンボジアに進出、Eコマースを提供!全国の個人の間で消費が広がる中、高級ブランドは現在、電子商取引のルートを取ることで市場を拡大する機会を模索しています。以前は、高級ブランド品が手に入るのは空港の免税店やプノンペンの一部の限られた場所のみでしたが、電子商取引が急速に普及し、状況は劇的に変化し、シェムリアップ、バッタンバン、シアヌークビルなどの小売店が限られている二次都市での高級品に対する需要の高まりに対応しています。
Eコマースプラットフォームは現在、ルイ・ヴィトンからグッチまで、世界の一流ブランドの商品を、国内のどこに居住する顧客にも提供しています。
参考記事:https://www.khmertimeskh.com/501630276/acleda-securities-plc-brokers-85-of-csx-trade/
https://www.khmertimeskh.com/501623244/csx-targets-to-bolster-exchange-in-2025/
ACLEDA証券は、2024年第4四半期にカンボジア証券取引所(CSX)での取引仲介の85%強を占め、既存の証券取引仲介会社12社の中からCSX最優秀証券ブローカー賞を受賞しました。CSXによりますと、ACLEDA証券によって開設された新規取引口座は約1,749件あったとのことです。
2024年、CSXは債券上場企業であるTelcotechとRoyal Group Phnom Penh SEZ Plcの2つの新規上場を取引所に導入しました。国際的な投資家の参加では台湾が39.5%のトップとなり、2位は21.31%の日本、中国が14.18%、タイが5.36%と続きました。現在、CSX で取引される証券には、株式と債券の 2 種類があります。2025年にはカンボジア初の上場投資信託(ETF)の立ち上げも予定されており、取引所の投資機会の多様化が期待されています。
大手通信および統合ICTソリューションプロバイダーのSmart Axiataは、顧客のデータを保護するための「スマートサイバーセキュリティアドオン」という新しいサービスを発表しました!Smart社の顧客は、Smart-Nasアプリ経由で、月額60セントでSmart Cybersecurity Add-Onに加入できます。
このサービスに加入すると、Webサイト全体で不要なコンテンツ、娯楽目的のコンテンツや露骨な内容、禁止されているコンテンツ、広告をブロックできます。また、安全でないリンクにアクセスしたときにユーザーに警告し、電話番号やメールアドレスなどの個人データがオンラインで公開されたときにユーザーに通知します。このサービスは、1つの電話番号と9つのメールアドレスに提供されます。
Smart Axiata は ISO/IEC 27001:2013情報セキュリティ管理システム (ISMS) 認証も維持し、消費者と企業を保護するためにデータ漏洩防止プロトコルを実装しています。同社は、2050年までにカンボジアが高所得国になるというビジョンの実現に向けて積極的なパートナーであり続けています。
カンボジア空港投資会社(CAIC)の代表者と上野カンボジア日本大使は今月、建設中のテチョ国際空港への日本からの直行便について協議しました。会談は上野大使の現地訪問中に行われ、「会談で、カンボジア駐在日本大使は日本からカンボジアへの直行便を推進することを約束した」とCAICのヴァン所長は語りました。カンボジアと日本間の直行便は東京に本社を置く全日本空輸(ANA) によって運航されていましたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより運航を停止していました。
国家民間航空局によると、2025年1月20日時点で、テチョ国際空港の建設は94%完了しており、2025年7月に運用開始予定となっています。また、カンボジア観光省の報告によると、2024年1~11月間にカンボジアは10万22人の日本人観光客を迎え入れ、前年同期の7万5685人から32.2%増加したとのことです。
プノンペンのリバーサイドでは2月1日から、毎週土曜と日曜の夕方に歩行者専用道路が開設されます!ウォークストリートは第一段階として、郵便局前から王宮にかけて、毎週土曜と日曜の午後6時から午後11時まで歩行者専用道路として開放されます。
元々市内の観光地として、現地の方にも観光客にも人気の通りでしたが、今後より多くの方を惹きつける場所となることが期待されています。
市当局によりますと、ウォークストリートが開通している間は、車両はそのエリアを通行できません。また、観光客を誘致するため、この通りにトイレや物販屋台を設置する予定だということです。
最後に、2025年2月3日のカンボジアの最新銀行金利はこちらです。
Bank’s Name 銀行名 | Term Deposit / Maturity (USD) 定期預金金利/満期受取り(米ドル建) | ||||
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
ABA Bank | 3.00% | 3.00% | 3.00% | ||
ACLEDA Bank Plc. | 3.90% | 3.95% | 4.00% | 4.00% | 4.00% |
Canadia Bank plc. | 4.25% | 4.30% | 4.30% | 4.30% | 4.30% |
Sathapana Bank Plc. | 5.00% | 5.25% | 5.50% | ||
Cambodian Public Bank Plc. | 3.50% | ||||
HATTHA Bank Plc. | 5.00% | 5.25% | 5.25% | 5.25% | 5.25% |
Maybank (Cambodia) Plc. | 4.25% | 4.25% | 4.25% | ||
J Trust Royal Bank | 3.75% | ||||
Vattanac Bank | 3.50 % | ||||
Prince Bank Plc. | 4.75% | ||||
SBI LY HOUR Bank | 5.75% | 6.00% | 6.25% | 6.50% | 6.50% |
Phillip Bank Plc. | 4.50% | 4.50% | 4.50% | ||
Woori Bank | 5.50% | 6.0% | 6.10% | ||
Wing Bank | 4.50% | 4.50% | 5.50% | 5.50% | 5.50% |
PPC Bank | 5.00% | 5.20% | 5.30% | 5.40% | 5.50% |
※上記は2025年2月3日時点の米ドル建定期預金金利であり、金利は税引き前の年利率です。最新の金利及び詳細は各銀行の公式サイトをご確認ください。一部の金融機関を抜粋して一覧にしております。
いかがでしたでしょうか。前月から金利が変更された欄は取消し線で前月金利を記載しております。カンボジアに携わる方、渡航される予定のある方は下記の今月のカレンダーもご確認ください。来月もカンボジアの経済や不動産、日本との関わりを交えてお伝えしていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。