こんにちは!リアグローバルです。2024年8月のカンボジアを振り返ります。

タイに本社を置き、上場しているPTT石油小売事業(OR)は、近隣市場での継続的な成功を受けて、2024年から2028年の今後4年間でカンボジアの石油・小売事業への投資を増やすと発表しました。PTT (カンボジア) Ltd. は、石油および関連製品の供給、流通、販売のほか、Café Amazon、7-Eleven Mart、Jiffy Mart、EV Station PluZ などのブランドを含む付随小売事業も行っています。同社の海外市場進出の中で、カンボジアが最も高い収益を生み出しており、フィリピンとラオスがそれに続いているとのことです。

英国の一流大学であるデ・モンフォート大学は、カンボジアの人材育成を強化するため、カンボジアに初のキャンパスを開設し、盛大な開校式が開催されました。英国で教育を受けた経歴を持つフン・マネ氏は、「デ・モンフォート大学が東南アジア初のキャンパスとしてカンボジアを選んだことをとても誇りに思います」とこの大学のカンボジアへの進出を温かく歓迎しました。

カンボジア国立銀行(NBC)は8月19日に「バコン・ツーリスト・アプリ」を立ち上げ、カンボジアを訪れる外国人観光客が330万以上の小売店で共通KHQRコードを使って支払いを行えるようにしました。海外からの観光客はカンボジア到着時にバコン・ツーリスト・アプリをダウンロードしてインストールし、電子メールを使用してアカウントを作成し登録するだけです。観光省によれば、カンボジアでは海外からの観光客が大幅に増加しており、今年上半期の訪問者数は316万人で、昨年の同時期と比べて約23%増加しており、カンボジアの観光部門の将来にとって明るい兆しとなっています。

アウン・ポーンモニロット副首相兼経済財務大臣は、アンコールワット寺院入場券購入時に外国人観光客が写真と国籍証明書を提示する要件を撤廃することを決定しました。この変更は今年9月から実施されます。具体的には、9月末より、アンコール遺跡公園の1日入場券を購入する際に、写真、国籍、年齢層、性別などの個人情報を提供する必要がなくなること、3日間および7日間の入場券の購入にはゲストの写真と身分証明書の提示が求められますが、これは2024年末までとなること、セルフサービスマシンを使用したカード販売用の情報技術システムを開発し、電子決済プラットフォームを促進するモバイルアプリを作成することなどが挙げられます。

2024年9月1日より、カンボジアの3つの国際空港から入国する外国人は、ビザ料金を電子的に便利に支払うことができるようになります。この新システムは、入国手続きを簡素化し、旅行者が現金で支払うために列に並ぶ必要がなくなり、訪問者に安心感を与えることを目的としています。電子決済システムは、税金の支払い、到着時のビザ申請、海外の大使館または領事館でのビザ申請に適用されます。これまで、ビザ申請手続きでは、旅行者は大使館や領事館で紙の申請書に記入するか、到着時に現金で支払うために列に並ぶ必要がありましたが、新しいシステムでは、これらの手順がなくなり、手続きが完全に電子化されます。

2024年の上半期の6か月間で、カンボジアの3つの国際空港、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルの空港は、300万人以上の乗客を迎え、飛行回数は3万回近くに達したとのことです。2023年の上半期と比較して、3つ全ての空港で発着者数及びフライト数は大幅に増加しました。

18か国からのヘア・美容の専門家がその才能を披露する予定の第28回アジア太平洋ヘア・メイクアップ・ビューティーオリンピック2024は、10月15日から16日にプノンペンで開催されます。カンボジアでコンテストを開催するという満場一致の合意は、カンボジアの政治的安定、繁栄の拡大、ヘア&ビューティー業界の急速な発展を反映しています。カンボジアの若者も美容への興味が高く、このイベントがカンボジアでも開催されることはとても喜ばしいですね!

ベトナム航空は、ハノイとプノンペン間の直行便を正式に開始し、月曜、水曜、金曜、日曜の週4便を定期運航すると発表しました。2024年10月27日に開始となります。ベトナム航空は、この新しいフライトで、この発表の日から9月30日までに航空券を購入する乗客を対象に、往復航空券を262ドルから提供する特別プロモーションを提供しています。旅行期間は2024年10月27日から11月2日までです。

プノンペンに建設予定のテチョ国際空港が、英国の人気新聞「ザ・サン」に特集されました。そこでは、開港すれば世界で9番目に大きい空港となるだろうと称賛され、「2つの人気観光地に挟まれているにもかかわらず、英国人が見落としがちな目的地に、巨大な新空港がオープンする」「この国に巨大な国際空港が開港する予定なので、状況はすぐに変わるかもしれない」と書かれているとのことです。2億8000万平方フィートのテチョ国際空港は4階建て、最大40機の航空機を収容できる22のゲートに加え、巨大な中央庭園も設けられる予定です。

カンボジアで最大かつ最も高さのある巨大時計がカンポットに完成しました。文字盤の直径9.7m、高さ35mのクメール様式の時計で、先に完成し主要な観光名所となったタツノオトシゴの像に加え、この新たな名所によって、カンポットはより魅力的な観光拠点となるだろうとのことです。

新しい「カンボジア・韓国友好橋」が2025年6月頃に開始される予定と発表されました。トンレサップ川とメコン川をまたぎ、プノンペンと隣接するカンダル州を結ぶこの橋は、プノンペンのナイトマーケットからチュロイ・チャンバー地区までと、カンダル州ルベア・エム・シティのチュロイ・チャンバーからアリー・クサット地区までの2つの部分に分かれるとのことです。

最後に、2024年9月2日のカンボジアの最新銀行金利はこちらです。

Bank’s Name
銀行名
Term Deposit / Maturity (USD)
定期預金金利/満期受取り(米ドル建)
1年2年3年4年5年
ABA Bank4.00%4.00%4.00%
ACLEDA Bank Plc.4.60%
3.90%
4.70%
3.95%
4.75%
4.00%
4.80%
4.00%
5.00%
4.00%
Canadia Bank plc.4.75%4.80%4.90%4.90%4.90%
Sathapana Bank Plc.5.25%5.25%5.50%5.75%5.75%
Cambodian Public Bank Plc.3.50%
HATTHA Bank Plc.6.50%
6.25%
6.75%
6.50%
6.75%
6.50%
6.75%
6.50%
6.75%
6.50%
Maybank (Cambodia) Plc.5.25%5.75%6.25%
J Trust Royal Bank5.75%
5.25%
6.00%
5.50%
Vattanac Bank3.50 %
Prince Bank Plc.5.00%5.25%5.50%5.75%6.00%
SBI LY HOUR Bank6.25%
6.00%
6.50%
6.25%
6.75%
6.50%
7.00%
6.50%
7.50%
6.50%
Phillip Bank Plc.6.00%
5.00%
6.10%
5.25%
6.25%
5.50%
Woori Bank7.00%
6.75%
7.25%
7.00%
7.40%
7.25%
Wing Bank5.50%
4.50%
5.50%
4.50%
6.00%
5.50%
6.00%
5.50%
6.00%
5.50%
PPC Bank5.50%5.70%5.80%5.90%6.00%

※上記は2024年9月2日時点の米ドル建定期預金金利であり、金利は税引き前の年利率です。最新の金利及び詳細は各銀行の公式サイトをご確認ください。一部の金融機関を抜粋して一覧にしております。

いかがでしたでしょうか。前月から金利が変更された欄は取消し線で前月金利を記載しております。来月もカンボジアの経済や不動産、日本との関わりを交えてお伝えしていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。